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2021年 8月 23日 基礎基本の徹底は出来ていますか?
こんにちは、ご無沙汰しておりました、担任助手の齊藤です。
さて、皆さんは基礎基本の重要性についてどのように考えているでしょうか。勉強を進める上で最も重要なものである、というのは皆さんも当然わかっていることでしょう。
では、どのくらい、基礎基本を徹底して学習していますか。まさか一回学習したくらいで完璧にできた、なんて思っていませんよね。思っていたら、それは大きな間違いです。
人間は忘れる生き物です。情報を長期記憶として定着させるには何度も学習する必要があります。
また、一般に、海馬の情報保持期間は30日程度で、それを過ぎると情報は消去されてしまうと言われています。
そのため、情報を記憶として定着させるためには30日以内に何度も復習することが必要です。
さらに、皆さんはエビングハウスの忘却曲線、というものは知っているでしょうか。詳細は省きますが、これは心理学者のヘルマン・エビングハウスの実験から得られたもので、一度覚えたものを再び覚えるにはどのくらいの時間が必要なのか、ということを示した曲線です。この曲線によれば、一回目よりも二回目の方が覚えるのに要する時間が少なく、また、覚えなおす時期が早ければ早いほど必要な時間が少なくなる、ということが言えます。
以上のことから言えるのは、情報、今回の場合で言えば基礎基本の知識を定着させるには、一回目に学習してから30日以内かつ短期間に何度も復習を重ねることが必要、ということです。
では、具体的にはどのくらいの間隔で復習するのがよいのか。復習は翌日、一週間後、一か月後、三か月後と行うのがよい、というのが一般的に言われています。
もちろん、これは最低限度ですので、ここに三日後や二か月後の復習を加えてもかまいません。ただし、上に挙げた四つのタイミングで復習をすることは必須です。これをおろそかにすれば、必ず重要な知識に穴が生じます。
さて、ここまで全体を通して重要なことについて長々と書いてきたので、次は各科目の基礎基本として何が必要かについて手短に書いていくことにしましょう。
まずは英語と国語(古文・漢文)について。これらの基礎基本といえば、単語と文法です。この二つなくしてこれらの科目の学習を進めることはできません。上に書いたように復習を重ねていきましょう。また、以前書いたような気もしますが、文字媒体のものを学習するときは音読をするのが効果的なので、単語の学習の際には発音や意味を必ず声に出しながら覚えるようにしましょう。
次に数学。学校の問題集の基本問題、応用問題レベルを何度も解き、公式の基本的な使い方やグラフなどの読み方をしっかりと理解しましょう。
そして地歴。世界史と日本史は一問一答などで基本的な知識を詰め、教科書で歴史の流れやつながりを理解しましょう。また、地理は教科書、資料集、地図帳、データブックを併用し、データの特徴や事物の発生要因を抑えましょう。ここでも音読は忘れずにしてください。
理科に関してですが、私は理科基礎までしか学習していないので、今回は省かせていただきます。
ここまで長々と書き連ねましたが、皆さんに一番伝えたいのは前半部分です。短期間で何度も復習するということを徹底して、基礎基本を完璧に身につけて次の段階に進むようにしましょう。
昨日は第三回共通模試でしたね。皆さんどうでしたか。
今回の模試で各々新たな課題が見つかったと思います。
その課題をしっかりと克服していけるよう、基礎基本や復習のやり方を大事にして頑張っていきましょう!
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